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高校進学を迎えるにあたり、「将来を考えて高校を選びなさい」と言ったことはありませんか?
実際には多くの学生はやりたいことがないまま大人になり就職をしていきます。
「社会人になって、どんなことをやりたい?…なんてわからない」「やりたいことがないから、志望の業界や企業が絞れない」――そんな思考に陥って就活を進められなくなったり、「やりたいこと」を具体的に語る友人の様子を見て焦ったりしている学生もいるのではないでしょうか。
「やりたいことを見つけないといけない」という先入観を捨てよう
やりたいことが明確になっていないと、高校や進学先を選ぶにあたり、親や面接で志望動機を答えたりできない、と思っている学生の方も多いと思います。
けれど、やりたいことを明確にするのは難しいもの。社会人でさえ、何年か働く中で「もしかしたらこの仕事が『やりたいこと』なのかも」とようやくわかる程度。働く前から「これがやりたい」だなんて言えなくても当然です。
「やりたいことがない」は強みになる
むしろやりたいことがないのは、何にもとらわれず、チャンスが訪れたときにさっとつかめるオープンマインドの状態。全然悪いことではありません。
有名なキャリア理論の一つに、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した「計画された偶発性理論」というものがあります。
これは「個人のキャリアの8割は偶発的に決定される」という考え方で、キャリアを予想して積み上げるのではなく、偶然訪れたチャンスをつかんで設計していこうというものです。
やりたいことを決めているより、やりたいことがない方が、今後いろいろなものに興味を持って知ることができ、自分の将来の可能性の広げることが出来るポジティブな状態と捉えて、知識を増やしてみてはいかがでしょうか。
製造品出荷額全国第3位!「産業のデパート」静岡県はビジネスチャンスの宝庫です。
静岡県は、俗に「産業のデパート」と言われるように多様な産業群を構成していますが、特に、第2次産業の比率が他の都道府県に比べて高く、令和元年製造品出荷額は17兆1,318億円全国3位となっています。また、第2次産業における製造品目別にみると、静岡県における産業の特長が見えてきます。
品目別製造品出荷額と全国比較
製造品出荷額等全国順位
順位 | 県名 | 製造品出荷額(百万円) |
第1位 | 愛知県 | 47,904,326 |
第2位 | 神奈川県 | 17,725,534 |
第3位 | 静岡県 | 17,131,801 |
第4位 | 大阪府 | 16,903,788 |
第5位 | 兵庫県 | 16,228,976 |
(2020年工業統計調査速報)
バランスのとれた産業構造
品目 | 出荷額(百万円) | 全国割合(%) | 全国順位 |
食料品 | 1,366,243 | 4.6 | 8 |
飲料・たばこ・飼料 | 964,994 | 10.1 | 1 |
繊維工業品 | 110,861 | 3.0 | 11 |
木材・木製品 | 210,794 | 7.5 | 1 |
家具・装備品 | 101,398 | 5.1 | 6 |
パルプ・紙・紙加工品 | 870,892 | 11.3 | 1 |
印刷・同関連品 | 149,812 | 3.1 | 8 |
化学工業製品 | 1,900,122 | 6.5 | 5 |
石油製品・石炭製品 | 28,858 | 0.2 | 19 |
プラスチック製品 | 746,425 | 5.8 | 4 |
ゴム製品 | 191,571 | 5.7 | 5 |
なめし革・同製品・毛皮 | 7,716 | 2.4 | 13 |
窯業・土石製品 | 157,813 | 2.1 | 20 |
鉄鋼 | 214,414 | 1.2 | 19 |
非鉄金属 | 505,413 | 5.3 | 7 |
金属製品 | 581,904 | 3.7 | 8 |
はん用機械器具 | 324,003 | 2.7 | 15 |
生産用機械器具 | 853,554 | 4.1 | 7 |
業務用機械器具 | 260,246 | 3.9 | 12 |
電子部品・デバイス・電子回路 | 323,245 | 2.3 | 22 |
電気機械器具 | 2,505,248 | 13.8 | 2 |
情報通信機械器具 | 276,364 | 4.1 | 8 |
輸送用機械器具 | 4,283,111 | 6.3 | 2 |
多彩な企業と支援体制
静岡県は、幅広い分野で全国トップのシェアを占める製造品が多いことも特徴のひとつです。全国シェア100%を占めるピアノをはじめ、医療用機械器具装置、錠剤やカプセル等の栄養補助食品、お茶や温州ミカン、ワサビなど生産量や出荷額で全国第1位の工業製品やの林水産物を数多く有しています。
また、経営革新や新製品・新技術開発、販路開拓など新たな成長分野に積極的に挑戦し、成功を収めている地域企業も数多くあり、静岡県は日本経済をけん引する“ものづくり県”として企業の挑戦を積極的に支援しています。
まずは身近なことから知ってみよう
今回は「やりたいこと」への興味付けとして、地元の産業である静岡県の産業について紹介させて頂きました。学校で社会の勉強をしていても、意外と身近なものについては知らないままだったりしますよね。
今後の将来を考える際に、大きな憧れではなく「お父さんお母さんのようにしっかりと稼げるようになりたい」とシンプルな目標を持つことも大切だと思います。それならば地元にはどのような会社が多くあり、どんな仕事が選択肢となりやすいのかを考えてみるのも良いかと思います。
具体的にやりたいことがなくても「その企業でどう働いていきたいか」「社会人としてどうありたいか」などを語れるだけでもよいでしょう。