BLOG
『中学3年生の夏休みは頑張らないと!』と息巻く生徒や親御さんも多いと思いますが、
中学3年生の今だからこそやっておくべき大切なことをお伝えしておきたいと思います。
問題集は買うな
・勉強をする = たくさんの問題を解く
上記のように考えている人は多いのではないでしょうか。
そのために、夏休み用に問題集をいくつか買うことも予定している人がいると聞きます。
でもこの行動に繋がる人って、「勉強していない」って理解していますか??
「勉強する」とは
よく「勉強のやりかたがわからない」なんてセリフを耳にしますが、
そもそも「勉強をしている」というのはどのような状況なのでしょうか。
私が子どもたちに「勉強が出来ていない」というときには、必ずセットで話していることがあります。
それは「昨日解けた問題が、明日も解けるのか」ということです。
中学生の問題はそれほど難しい問題は多くなく、頑張ったら誰でも1度は解くことの出来る問題です。
ただその「1度解けた」という状況から「次も解ける」という維持をしていない生徒がほとんどです。
私はこれを「勉強していない」と言っています。
なぜ問題集を買ってはいけないのか
最初のテーマに答えると「今持っている問題集は解けるのか」という点です。
『いいえ、解けないところもあります』と言うのであれば、今持っている問題集や教科書をしっかりと繰り返すことが先です。
定期テストや学調で150点を超えられない生徒は、まずは勉強をするという状況を作ることが最優先です。
もちろん『はい、解けます』と答えられるのであれば、問題集を購入すること自体を止めることはありません。
しかし同時に「書店の問題集のほとんどは買わない方がいい」と注意します。
実はこれ、意外かもしれませんが教材というのは同じ出版社でも「一般書店用」と「学校・塾用」と分かれています。
【一般書店用】内容が要約され、短期間で終わらせやすい内容。
【学校・塾用】1つずつの問題例や対策が書かれており、理解をすることが目的の内容。
上記のように書店で販売している問題集は「短期的に終わらせやすい」ものであり、達成感の得やすい内容になっています。しかし内容としては大まかな復習をしているに過ぎず、細かい問題ごとの理解には向いていません。
特に超注意な問題集というのは「高校入試対策問題集」と書かれているもの。
私が書店で見るこれらは20冊あれば、19冊はおすすめできない問題集です。
理由は簡単。
それって『静岡県の内容??』という点。
「高校入試対策」と言われれば、安心できるフレーズに聞こえますが、公立入試というのは都道府県別に実施されています。つまり問題の出題方法も、問題の難易度も地域によって全く異なります。
特に静岡県の数学「(連立)方程式の利用」は全国一難しいと言ってもいいでしょう。
どの生徒に解かせても「他の件の入試問題は解けても、静岡県の問題だけはつまずく」と言ったりします。
もちろん『書店の問題集が悪い』と言うのではなく、買おうとしている人が希望している内容ではないものが圧倒的に多いというだけのことです。
夏に必ずすべきことは
上記のことを踏まえて、中学3年生に必ずやっておいてほしいことは、「模試を受ける」ということです。
今までの学習内容が偏りなく出題されたときに、実際のあなたの実力がわかります。
現在の自身の実力を正しく知るうえで必須となります。
塾に通っていなくでも受けられるものあるので、ぜひ受けてみましょう。