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夏休みもいよいよ残りわずかとなってきました。
夏の始まりに受けた「静岡新標準模試」の結果も各家庭に配送され、生徒が自身の個票を見ていることかと思います。また現在の実力不足を痛感している人も多いと思います。
最優先に取り組むこと
今から入試までに最優先に取り組むことは、人によって異なります。
・志望校に内申が足りていない ▶ 定期テストを重視した過去の復習
・志望校に内申が足りている ▶ 1,2年生内容の「苦手」を中心とした復習
内申が足りない場合
そもそも志望校に対して、基準となる自身の内申(成績)が足りないのであれば今からでも基本に忠実になるべきです。現在の成績表の評価は『最低限のこと』を行えば「3」は取れる様になっています。逆に言えば「2」がついてしまっている場合には明確な『やっていない』と評価される減点ポイントがあると思いましょう。
また「5」や「4」が取りたいのであれば、しっかりと『点数が取れる』ことを先生に認識してもらうこと。
そして「5」については『自身の弱点理解をした取り組み』を評価してもらう必要があります。
夏休み後に残されているテストは数回しかありません。
「テストの点数=内申点」ではありませんが、テストの点数が取れないまま「4」や「5」がつくこともありません。12月には各生徒の調査書(内申書)を担任の先生が書き始めることになります。入試は当日の点数を取れさえすれば良いわけではないことを意識しましょう。
内申が足りている場合
内申が足りているのであれば、学校の教科書だけでは見かけない実践的な入試問題に慣れていく必要があります。特に優先して着手するべきは「1,2年生の内容」です。
3年生の内容は全学年に比べても難しいように感じますが、最近やっていた内容でもあるため、学習をしていると意外と思い出すのに時間はかかりません。
逆にしばらくやっていないままにしていた、もしくは苦手のまま避けていた問題はいざ解いてみようとすると基本の確認から、練習問題を解き始めるまでにも時間がかかってしまいがちです。
段々と入試が迫ってきた時期に「あと○○と△△の単元の復習が残っている」となると、1つの復習を始めてみた時点で時間が必要以上にかかることに気付き、意欲を維持できない生徒も多いのです。
1、2年生の内容でしっかりと理解できることを増やして、実践的な入試問題に慣れていくように計画立てて進めてみましょう。
自己満足の学習をしない
「3年生のこの時期は何時間の学習をすればいいですか」
と聞いてくる生徒さんがいます。
正直に言えば『今まで学習をしてこなかった生徒が、何時間した方がいいという基準はない』と言えます。
だって、よく考えてみて。
中学3年生の8月末までの日数は、中学校が始まってから約883日が経過しています。
つまり1日1時間の勉強を定期的にやってきた生徒と、勉強を気分だけでやってきた生徒は約900時間の学習時間の差があるのです。これを夏休み(約40日間)で考えれば、「1日22時間以上やれば追いつく」という事になり、物理的に1日22時間の勉強をすることは出来ないのです。
だから勉強時間数だけで「俺は○時間やった」と言うのは、ただの自己満足であり、「〇〇の単元までは全問解ける」というという形に持ち込めない学習方法は『やっていないと同じ』と考えて、学習方法を見直した方が良いでしょう。
まとめ
3年生の秋になってきたからと言って、みんなが一律で同じことをしなければいけないわけではありません。
まずは現状の自分の課題点を把握し、一番に取り組むべき学習を優先して取り掛かることが大切です。