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「一生懸命に勉強をしているのに、テストの成績が伸びない」
「長時間勉強しているのに、すぐ忘れてしまって身につかない」
こう悩む人は、勉強した “つもり” になっているだけの可能性があります。
勉強とは、机に向かって本を読むことや問題を解くことだけを指すのではないはず。知識が正しく身についたり、試験で正答できたりして初めて「ちゃんと勉強できた」と言えるのではないでしょうか。
にもかかわらず、ただ時間を費やすだけで勉強した “つもり” になっていたら、いつまでも成績は上がらないまま……。そこで今回は、勉強した ”つもり” になってしまう原因とその対策をご紹介します。
勉強した “つもり” になってしまうのはどうして?
教育評論家の石田勝紀氏は、勉強をやった “つもり” で成果が出ない人の特徴を、次のように挙げています。あなたは当てはまっていないでしょうか?
- 勉強の仕方を間違えている
例:本当は解き直すべきなのに、問題集をやりっぱなしにしている - 不必要な勉強に時間を費やしている
例:テストに出ない範囲ばかりを勉強している - 勉強に集中できていない
例:机の前に座っていても、スマートフォンをいじっている
また教育アドバイザーで『勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた』著者の伊藤敏雄氏は、勉強した “つもり” になる人は「振り返りを丁寧に行なっていない」と述べます。
特に、「終わらせる」ことにウェイトを置きがちな人は要注意です。伊藤氏によれば、提出期限までに宿題を間に合わせようとする学生のように、ただ「問題集をこなす」ことだけが目的になると、「学習内容を身につける」という本来の目的がおろそかになってしまうそう。
伊藤氏は、勉強では問題集を1冊終わらせることよりも、そのなかで「できなかった」部分を見極めて「できる」ようにすることが大切だと主張します。そこで必要なのが、答え合わせや間違い直しなどの振り返り。
「わかった」と思っていたけど、じつは「間違えて覚えていた」「理解できていなかった」
そんな課題を見つけ、ひとつひとつ着実につぶす習慣があれば、勉強した “つもり” は防げるのです。