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静岡県公立入試の仕組み

2022.04.28

静岡県の高校入試の仕組み

よくインターネット掲示板などを見ていると、このような質問を見かけます。

『今テストでは165点くらいなんですが、偏差値60の高校にいけますか?』

 

これって、いろいろとツッコミところ満載の質問です。

このような質問をしてしまわないための知っておいて欲しいポイントをまとめていきます。

高校入試の仕組みとは

まずは「都道府県によって入試方式」と言うのは異なります。
別の記事でも書いたように、公立高校というのは多くは「県立高校」であるように、地域が変われば入試も変わります。

つまり自身の住んでいる地域の入試を理解する必要があるのです。

静岡県の高校入試のポイントは

静岡県の公立入試における最大のポイントは『内申点』です。

内申点については別の記事でも紹介しましたが、かんたんに言えば「成績表」の数字です。

内申点が受検の基準となり、内申点が基準よりも足りない場合には『別の高校の受験を考えてはいかがでしょう』と言われることになります。

『内申』ってそんなに大事?

こんな事を言う生徒がいます。

『頑張っているのに、先生が成績を上げてくれない』

 

実は今の学校の成績は「頑張っているなら成績が上がる」仕組みなんです。

どういう事かというと以前の学校成績は『相対評価』で、成績をつけていました。
しかし今は『絶対評価』で成績をつけるようになり、ある程度の達成ができれば成績が上がっていく仕組みなのです。

「基本的なことが出来ている」のであれば、多少テストの点数が低くても『3』がつきます。
逆に「しっかり取り組めている」のであれば、かなりの生徒に『5』がつくようになりました。

以前であれば評定『5』がつくのは、生徒の上位5%が基準でしたが、現在は平均すると上位15%くらいまでについています。

また評定『3』については、全体の80%の生徒についています。

つまり思っているよりも低い評定がついている場合は「取り組めていない内容があります」という学校の先生からのメッセージだと言えると思います。

入試というのは「高校に入る」ことが目的ではありません。
「今後の高校生活において継続的な努力ができる」という取り組みを評価しているのが『内申点』に反映してくるので、一時的なその時だけの努力では高校に行っても不安が残る・・・と言えてしまいますね。

受験生の勉強時間

これもよく質問いただく内容ですが「受験生になったら何時間の勉強をすればいいの?」と聞かれます。

答えは『人によって違います』なのですが、今まで中学に入ってから毎日1時間の勉強にしっかりと取り組めた人は、受験だからといって勉強時間を増やす必要はありません。

逆に今までは勉強できていなかった生徒は、今から何時間やっても受験日までに「負の遺産」を解消するのは難しいのです。

もしも真剣に悩んでいるのであれば模試などを受けて、自分の希望するラインと今の自分を比較するのが一番良いと思います。

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