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よく自身のお子さんに「意欲的ではない」という親御さんがあるのですが、これは何が原因なのでしょう。
教育の現場で沢山の生徒を見てきた私が推測する『原因』と『対策』についてお話してみたいと思います。
褒められると「伸びる」のか
さてあなたは普段どれだけ子どもを褒めていますか?
逆に読んでいるのが子どもであれば、普段どれだけ親に褒められていますか?
『褒められると嬉しい』と言うのは本当でしょうか?
私はこれは「はい」と答えることが出来ません。
なぜかと言えば『自分の頑張ろうとしていないことを褒められても嬉しくない』と言うのは自然な感情だからです。
例えば隣に座っている大人に対して「毎日会社に行って働くなんて凄いね」と褒めてみて下さい。
私がそう言われたのであれば『なんのこと?』と聞き返すでしょう。
さて皆さんはどう感じますか?
ひとが褒められて嬉しいとき
では先程の理由ですが、私が「毎日会社に行って働くなんて凄いね」と言われても『褒められた』と感じない理由は、それを頑張っていることではないからです。
もちろん会社に行くことが大変な人は、上のように褒められると嬉しいと感じると思いますが、多くの大人はみんながやっている普通のことを「褒められる」と、褒めていると印象よりも「バカにされている」と感じるのです。
つまり「相手の頑張っていることを褒める」ことで、承認欲求が満たされて『嬉しい』と感じるのです。
子育てで『褒める』難しさ
「褒めて伸ばす」といい表現があるように、人は褒められることによって成長することがあります。
しかし先にも書いたように、それは努力との天秤に掛けられているものです。思春期を迎える子どもを褒めようとして、子どもから『ウザい!』と言われるのは、相手が何に対して努力をしようとしているのかを見ていないからでしょう。
もちろん何をしていいかわからず、何もしていない子どももいるので、そんな子には何を言っても怒られてしまうので・・・そうなる前に親子のコミュニケーションをどのように作っていくのかが大切なのです。
子どもの意欲は「褒める」ことで作る
ようやくタイトルに戻るのですが、意欲的でない子どもの親御さんは、往々にして「子どもを褒めることが苦手」です。そればかりか褒めるタイミングが分からず、子どもの出来なかった部分を指摘して『次は頑張れ』と言ってしまったりします。
そうならないように、しっかりと幼少期から子どもを褒める練習をしておきましょう。
また勉強ですでに苦手を感じてしまっている子どもに対しては、「イイね」「よくやった」と小さなことから褒めて、同じハードルが継続して達成できるように褒めていきましょう。