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姿勢を正すと集中できる!勉強の効率を上げるための “良い姿勢”
2022.05.06
「どうしても終わらせなきゃいけないことがあるのに、なかなか目の前の作業に集中できない」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
そんな時は、自分の今の作業している姿勢を確認してみてください。あなたは今、猫背になっていませんか? 足を組んでいませんか? もしそのような状態になっていたら、姿勢を正すことでより集中できるかもしれません。
集中力が続かないのは自分に集中力がないからだと決めつけず、まずは姿勢を正してみませんか?
なぜ「悪い姿勢」は駄目なのか
もし、あなたが日常的に姿勢を崩しているとしたら、それは体にとても大きな負担がかかっていることになります。
東京大学の池谷裕二准教授によれば、集中力は姿勢と筋力が密接に関係しており、姿勢が悪くなると集中できなくなるのだそうです。人間は、姿勢が悪いとそれだけ余分な筋力を使ってバランスを保とうとしてしまいます。そのため、体の背骨や骨盤などのさまざまな部位への負担が増え、全身へのストレスが増加することになるのです。
それと同時に、さまざまな神経が圧迫され、脳への血流も減少し、働きが不活発になります。その結果、集中力の低下だけでなく、目の疲れや肩こり、頭痛、腰痛に悩まされることもあるでしょう。
良い姿勢を心がけることで胸が大きく開きやすくなり、その分、肺へ空気を取り込み易くなります。これにより、より深い呼吸をすることが可能になり、酸素が脳や体にいきわたりやすくなるのです。
脳はより多くの酸素を得ることで活性化し、また全身の血行も良くなることで体がシャキっとし、より集中しやすい体をつくることが可能になります。
ベネッセが座り方と集中力に関する調査を行ったところ、背筋を伸ばし姿勢を正して座ったときの方が、崩れた座り方をした時と比べて問題の正答率が向上したそうです。
このように良い姿勢で作業することは、効率を上げるために非常に効果的だといえます。
“良い姿勢”とは?
どのような姿勢を保つことで、身体にかかる負担に対して上手く適応できるようになるかが、良い姿勢を考える上でとても重要になります。
座っている時の姿勢のポイントは4つ。
- イスに深く座る。
- 背筋を伸ばして、耳の後ろの辺りと肩、腰の張っている部分が一直線になるようにする。
- 膝は揃えて、お尻と背中の角度と膝の角度がおよそ90度になるようにする。
- 首は垂直にし、少しあごを引く。
慣れるまでは少し辛く感じるかもしれませんが、慣れてしまえば集中力も高まり、良いことづくしです。
立っている場合も座っている時と同様に、横から見たときに、耳の後ろ辺りと肩、そして腰の張っている部分が一直線になると良いでしょう。
教育者のムラート・ダルクルンチュ氏は、真正面から見たときに、33個の椎骨全てが一直線に積み上げられているような感じがベストだと話します。このとき、あまりにも背中を意識しすぎて、反りすぎてはいけません。また、どちらの脚にも均等に重心がかかるように立つのもポイントです。
また、ここで重要なのが、これらの良い姿勢が“自然と”できること。あまりにも気を使いすぎて逆にストレスになってしまっては意味がありません。あくまでリラックスした気持ちで、筋肉を緊張させすぎないようにしましょう。
ただ集中力を上げようとするのはとても難しいことですが、姿勢を正すことにかかる時間はたった数秒です。もし作業に行き詰ってしまったら、まずは姿勢を見直してみてはいかがでしょうか?